A1. | 生ワクチン 主なワクチン:麻しん(はしか)、風しん(三日はしか)、MR(麻しん風しん混合)、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、BCG(結核)など 毒性や発病性を弱めた生きた病原体そのものを使うワクチン。生きている病原体を使うため生ワクチンと呼ばれる。 一般に不活化ワクチンに比べて免疫力が強く、免疫の持続期間も長いのが特徴。一方で弱毒化したとはいえ、生きている病原体を使うため、ワクチン接種後に体内で毒性の弱い細菌やウイルスの増殖が始まり、それぞれのワクチンの性質に応じて、発熱や発疹の軽い症状が出ることがあります。 次に種類の違うワクチンを接種する場合、27日間以上間隔をあける必要があります。 (例:1日にワクチン接種した場合、29日に次の接種が可能) |
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不活化ワクチン 主なワクチン:インフルエンザ、肺炎球菌、A型肝炎、B型肝炎、HPV(ヒトパピローマウイルス) 死んで毒性を失った病原体の成分のみで作られたワクチン。 ワクチン接種後に体内で増殖することがないので、接種後の発熱や発疹といった症状が出る可能性は低い一方、1回接種しただけでは必要な免疫を獲得できないことや、免疫の続く期間が短いことがあり、複数回の接種が必要です | |
トキソイド 主なワクチン:破傷風、ジフテリアなど 病原体が発生する毒素のみを取り出し、さらにそれを無毒化したワクチンです。 不活化ワクチンと同じくワクチンの効果は弱いため、数回の接種が必要になることが多いです。 次に違う種類のワクチンを接種する場合は6日間以上間隔をあける必要があります。 (例:1日にワクチン接種した場合、8日に次の接種が可能) |