このページの目次
- Q1.飲食の制限を守らないと、どんな影響があるのでしょうか?
- Q2.生理中に子宮頸部細胞診検査ができないのはなぜですか?
- Q3.生理中に尿検査を受けても影響ないですか?
- Q4.腫瘍マーカー検査を受ければがんの有無がわかりますか?
A1. | 検査は原則として空腹時(食後6~10時間以上)の状態で行います。食事をされると血液検査では血糖値(空腹時血糖値)や脂質値(特に中性脂肪)が高い値となり、正確な診断が難しくなります。 胃のバリウム検査(胃部X線撮影検査)では、胃の中の食物の影響で疾病があっても写らない可能性があります。また、超音波検査では食事の影響で胆のうが小さくなり、十分な観察が行えないことがあります。 正確な検査を行うためにも食事制限を守っていただきますようお願いいたします。 |
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A2. | 子宮頸部細胞診検査は小さなブラシで子宮頸部と子宮口をこすり、細胞を採取します。生理中はブラシに血液が付いてしまい、本来検査に必要な頸部の細胞をしっかり採取できない場合があります。 このため、子宮頸部にがんや炎症などの所見があっても「異常なし」という結果が出てしまう可能性があります。したがって生理中の検査は避けていただくようお願いしております。 |
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A3. | 尿検査には試験紙法と沈渣法があり、試験紙法は尿中成分を色の変化で見る検査、沈渣法は尿中の細胞を顕微鏡で観察する方法です。 生理中に尿検査を受けると、試験紙法では血液の色によって正しい色の変化を捉えることができない場合があります。沈渣法では生理中、尿中に赤血球などの細胞の数が増加しますが、それが尿中のものか生理中のものか判断できません。したがって生理中の尿検査は避けることをお勧めいたします。 |
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A4. | 体の中に腫瘍ができると、健康な時にはほとんどみられない特殊な物質がその腫瘍によって大量に作られ、血液中に放出されます。この物質を腫瘍マーカーと呼んでいます。マーカーとは指標という意味で、腫瘍ができる臓器によってその放出される物質が違うため、特定の腫瘍マーカーを調べるとどの臓器に腫瘍ができているかを予測することができます。 しかし、腫瘍マーカー検査は万能ではありません。腫瘍がなくても基準値を超えることがあり、反対に腫瘍があっても基準値内に止まる場合があります。確定診断には必ず画像検査などの他の検査の組み合わせが必要になります。 同じ腫瘍マーカー検査を定期的に受けることにより、自身の基準値を知ることができます。もし基準値を超えた時には、念のため精密検査を受けることをお勧めいたします。 |
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