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よくある質問:検査項目

Q1.胃の検査で飲むバリウムをもっと美味しくしたり、少なくしたり飲みやすくすることはできませんか?

A1.バリウムは、X線を吸収する性質を持つ“鉱物”を原料としています。この“鉱物”の粉末はそのままでは水に溶けず、混ぜても均一な濃度にならないので、これを補う理由で添加剤(わずかな匂いもつけています)を加えて製造されています。要するに水に溶けない小さな石の粉を何とかドロドロにしたものなので飲みにくいのは当然です。しかし、このドロッとするくらいの粘度がないと粘膜のある胃壁にしっかり付着して、胃壁の表面の凸凹として現れる病変を映し出すことができないのです。
バリウムを飲みやすくするために「冷たくしてほしい」「甘く味をつけてほしい」というご要望をいただくことがありますが、冷たくすると粘度がより強くなり、胃を刺激して胃が動くとともに胃酸が分泌されて検査の妨げとなってしまいます。同様に強い香りや味をつけると、やはり胃酸の分泌を促す結果になります。
量についても、胃壁の全体を撮影するためには最低限必要な量を検査時にはお飲みいただいております。
当センターでは、バリウム検査を受けられる皆さまに少しでも飲みやすいバリウムをご提供されていただけるように、バリウムを製造しているメーカーに、より良い製品開発をするよう働きかけております。

Q2.胃のバリウム検査(胃部X線撮影検査)の際、発泡剤(炭酸)はなぜ飲まなければならないのですか?

A2.現在のバリウム検査(胃部X線撮影検査)は胃の壁(粘膜)にバリウムを付着させ、炭酸ガスで膨らませる撮影法が主流となっています。この撮影法のおかげで1mm単位の病変を発見することが可能となりました。
げっぷをこらえるのは大変ですが、膨らんでいない胃袋からはほとんど情報を得ることができません。苦しいこととは存じますが、正確な検査のためにご理解とご協力をお願いいたします。

Q3.バリウム検査(胃部X線撮影検査)はなぜあんなに寝台が動かされるのですか?

A3.バリウム検査(胃部X線撮影検査)はバリウムと発泡剤を飲まされた上に、前後左右に激しく動かされることが非常に苦痛な検査と存じます。動く理由は、胃に付着している胃液や粘液(胃液の濃いようなドロッとしたもの)を洗い落とすためです。
例えば手をきれいに洗った状態でその手にバリウムを付着させると手相や指紋までが浮き出て見えるのですが、手に粘液のようにドロッとしたものが付着した状態で手にバリウムを付着させようとしても、ただバリウムの中に手を入れただけでは、指紋どころか手相も見ることができません。これと同様に胃壁表面に粘液などが付着している状態では、細かい凸凹を見つけることができないので体を動かし、バリウムを移動させて付着物を取り除く作業が必要なのです。
胃壁表面の余計なものが取れたところで、今度は検査本番のためのバリウムを付着させるために再び動かさなければなりません。一つの部分の一枚の写真を撮るたびにバリウムを溜めて付着させる動作を繰り返さなければならないので、あのように繰り返し寝台を動かすことになります。
皆さまのご協力なくしては行えない検査の一つです。