生理学的検査とは、患者さんの体に電極などの器具をつけておこなう検査のことです。
当院で実施している生理検査を紹介します。
このページの目次
- 1.心電図
- 2.マスター運動負荷試験
- 3.24時間ホルター心電図
- 4.24時間携帯血圧測定
- 5.血圧脈波
- 6.肺機能
- 7.超音波
- 8.妊産婦経腹超音波
- 9.脳波
- 10.筋電図・神経伝導速度
- 11.聴性脳幹反応(ABR)
- 12.自動聴性脳幹反応(AABR)
- 13.終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)
- 14.聴力
- 15.電気眼振図(ENG)
心臓の筋肉(心筋)の出す微小な電気を手足と胸につけた電極で記録し、不整脈や心筋に異常がないかを調べる検査です。
2段の階段を決められたリズムで1分半、若しくは3分間上り降りし、心電図の変化で狭心症の有無等を調べる検査です。
24時間心電図を記録し、通常の心電図検査ではとらえることの出来ない不整脈や、狭心症の有無等を調べる検査です。装着中の生活行動(起床時刻・就寝時刻・食事時刻・服薬時刻など)を行動記録カードに記録してもらいます。装着機器は小型かつ軽量で、比較的患者様に負担の少ない機器を導入しています。
24時間血圧を測定し、一日の血圧の変動傾向を判定します。夜間に血圧の高い人は脳梗塞や狭心症を起こす可能性があり、血圧を把握し予防することができます。
両手両足の血圧を測定し、全身の血管の硬さと血管のつまり具合をみる検査で、動脈硬化の評価に有用です。
どれだけ空気を吸えるか、また吸った空気を一気に吐き出せるかを見て、喘息やタバコの吸いすぎによる肺の機能障害など肺の病気を調べる検査です。喘息や肺気腫などの診断や経過をみる場合、また手術前に肺機能の状態を確認する場合などにこの検査を行います。
人体に無害な超音波周波数を使用して肝、胆、膵、腎等のお腹の消化器系を見たり、乳腺、甲状腺等の表在系、心臓、血管等の循環器系と幅広く検査することができます。癌などの腫瘍や各臓器の機能、炎症所見などがわかります。
胎児の頭部やお腹の断面径、太ももの骨の長さを計測し、体重や週数を推定します。
頭皮に電極を付けて脳から発生する微小の電気信号をとらえて脳の活動をみる検査です。てんかんや脳梗塞などの疾患の診断や治療効果の判定に有用です。小児の場合はお薬を処方していただいて睡眠時の脳波を記録します。
筋電図検査は筋肉に直接電極針を刺し、力を入れたり抜いたりして筋肉の状態を調べます。筋萎縮性側索硬化症や筋ジストロフィーなど、筋肉の障害程度、部位の評価に役立ちます。神経伝導速度検査は手足の神経を電気で刺激して、その刺激の伝わる速さを調べます。ギランバレー症候群、糖尿病性神経障害や手根管症候群など、神経障害の有無・程度・部位・の評価に役立ちます。
特殊な音を聞いてそれに反応する脳波を記録する検査です。乳幼児など通常の聴力検査が出来ない時や、難聴の程度、障害部位の診断に有用な検査です。
生まれて3日くらいの赤ちゃんの聴性脳幹反応を検査し、耳が聞こえているかを確認します。
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まったりする状態が1時間に何回も起こる状態のことを言います。その診断に有用な睡眠時の検査を一泊二日の入院で行っています。体に様々なセンサーを取り付け、専用機器を用いて睡眠時の呼吸状態や体内の酸素量などを測定します。
耳の聞こえが悪かったり、耳鳴り、めまいなどの症状のある患者様に対して行われる検査です。また、補聴器をするのに難聴の程度を確認する検査です。
めまいや身体のふらつきを訴える患者様に対して行う検査で、眼振の有無や異常眼球運動を電気的に記録し、めまいの原因を調べる検査です。