平成29年度 稲城市立病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 828 120 229 444 528 486 954 1380 1195 333
当院は地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者さんを診療しております。
平成29年度の全退院患者さんの平均年齢は57.2歳で、一昨年(27年度)と比較し3歳上昇しております。年齢層としては、70歳代~90歳代の患者さんが、全体の約45%を占め、これも、一昨年(27年度)と比較し、2年間で約4ポイントの増加を認めております。稲城市は、高齢化は緩やかな地域と称されておりますが、ご高齢の患者さんが年々増加していることが分かります。
また、当院は周産期医療にも力を注いでおり、新生児の入院患者数が多いことも影響し、10歳未満の患者数が全体の約13%と多いのも特徴です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 125 25.63 20.83 3.20% 87.63
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 82 23.62 17.71 8.54% 82.95
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 46 13.96 12.34 2.17% 75.64
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 42 7.88 7.87 2.38% 60.43
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 39 6.44 5.5 0.00% 55.72
内科の入院では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的切除目的で入院される患者さんが最も多いのですが、DPCの適用にはならないため、本表には載っていません。
次に多い疾患は誤嚥性肺炎、心不全に伴う入院です。誤嚥性肺炎の平均年齢は約88歳と高齢で、脳血管障害や認知症、肺気腫、肺結核後遺症などの基礎疾患を有し、入院期間も25.63日と長期化しています。心不全の平均年齢は約83歳で誤嚥性肺炎に次いで高齢です。腎臓または尿路の感染症の患者さんも多く、平均年齢は約76歳です。肺炎(市中)のDPCは年齢や肺炎の重症度、治療内容ごとに多様なDPCに分かれてしまうため、ひとつひとつのDPCの患者数はそれほど多い数になりません。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 382 6.13 6.18 0.26% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 79 5.49 5.94 2.53% 1.52
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 53 11.75 11.49 0.00% 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 40 5.08 6.32 2.50% 4.81
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 31 5.97 6.03 0.00% 4.05
新生児:在胎34週以上37週未満の早産児、並びに2500g未満の低出生体重児の入院治療にあたっております。また新生児黄疸(高ビリルビン血症)の検査、光線療法による治療を行っております。そのほか新生児一過性多呼吸や低血糖症の治療も行っております。
一般小児科:肺炎、気管支炎、細気管支炎などの急性感染症、並びに気管支喘息による呼吸器疾患の治療を行っております。また感染性胃腸炎による脱水の治療も多くあたっております。これらの感染症は昼と夜の区別なく発症・悪化するため、救急外来での入院治療が必要となる頻度が高い疾患であります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 124 2.99 4.38 0.00% 71.28
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 58 3.00 4.47 0.00% 65.57
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 34 7.32 6.37 0.00% 55.59
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 34 7.38 7.01 0.00% 40.74
060150xx99xx0x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 6.69 7.40 0.00% 59.95
外科の入院では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的切除目的で入院される患者さんが最も多いのですが、DPCの適用にはならないため、本表には載っていません。
次に多いのは大腸癌(結腸癌および直腸癌)でした。患者さんの経過としては、外科に入院して手術を行った後、化学療法のために計画的に短期入院を繰り返すというケースが多くみられました。 外科のDPCを集計すると、手術のための入院・手術前後の化学療法のための入院など治療部位、治療内容ごとに多様なDPCに分かれてしまうため、ひとつひとつのDPCの患者数はそれほど多い数にはなりません。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 81 28.67 27.09 37.04% 83.28
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 42 3.19 5.21 0.00% 54.48
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし 42 22.05 19.94 7.14% 81.84
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 32 24.13 25.03 0.00% 75.04
070343xx97x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等21あり 25 16.36 20.84 0.00% 76.14
整形外科では大腿骨近位部骨折で入院する患者さんが最も多く、それに伴い大腿骨近位部骨折の手術も多くなっています。高齢者がほとんどで術後早期の歩行が困難で、入院期間が長くなっています。手術後長期のリハビリテーションが必要なため、院内でのリハビリテーションだけでは不十分で、リハビリテーション可能な施設への転院が多くなっています。
2番目と3番目に多いのは、前腕の骨折と胸椎・腰椎骨折の患者さんが同数でどちらも高齢者に多い骨折です。前腕の骨折では橈骨遠位端骨折が多く、ほとんど手術が行われています。前腕の骨折は骨粗鬆症のある高齢者に多いのですが、交通外傷やスポーツなどが原因で若年や壮年にも多く、そのため平均年齢はやや下がっています。前腕の骨折では術後早期に退院可能なため、入院期間はかなり短くなっています。胸椎・腰椎の骨折は骨粗鬆症のある高齢者の胸腰椎圧迫骨折がほとんどです。胸腰椎圧迫骨折は大腿骨近位部骨折と共に高齢者の代表的な外傷であり、安静加療後に起立歩行まで日数を要するため、入院日数も長くなっています。4番目に多い患者さんは膝の変形性関節症です。変形性関節症は人工関節置換術の手術の患者さんがほとんどですが、最近は脛骨骨切り術も行われています。高齢者に多い病気であり、やはり入院日数は長くなっていますが、院内でのリハビリテーションで歩行が可能となるため転院はしていません。5番目は腰部脊柱管狭窄症の患者さんです。腰椎後方除圧術を受ける患者さんで、高齢者が多くを占めています。術後早期に歩行が可能なため、胸椎・腰椎骨折の患者さんに比べると入院期間は短くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 17.64 9.68 0.00% 76.61
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 10.70 3.14 0.00% 56.80
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 15.61 - -
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 23.94 - -
010230xx97x00x てんかん あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.21 - -
当院は東京都指定の二次救急医療機関であり、比較的軽傷の頭蓋内損傷の入院患者が多数ですが、脳卒中患者(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)も入院治療を行っています。また、当院は健診センターを併設しており未破裂脳動脈瘤の手術は年間15例でした。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 81 5.70 6.28 0.00% 43.63
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 72 10.81 9.75 0.00% 33.32
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 47 3.47 5.93 0.00% 33.28
120140xxxxxxxx 流産 45 1.53 2.43 0.00% 37.28
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 40 21.63 20.41 15.00% 31.13
産婦人科の入院のうち症例数が一番多いのは腹腔鏡による子宮の全摘出などを行う婦人科手術入院です。次いで多いのが選択的帝王切開(帝王切開による出産が事前に決まっている)入院です。その他妊娠糖尿病の管理教育入院、自然流産に対する治療などが続きます。妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発見または発症した、糖代謝異常の病気です。管理栄養士による食事指導や、血糖値の自己測定などを導入する教育入院です。必要な場合インスリンの導入を行います。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 26 4.96 5.48 0.00% 33.03
030428xxxxxxxx 突発性難聴 23 7.00 9.18 0.00% 60.26
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 23 6.87 8.01 0.00% 25.51
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 22 3.64 5.15 0.00% 61.58
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 17 7.12 7.23 0.00% 60.78
耳鼻咽喉科に入院するのは下記のような場合です。1)耳・鼻・のど・頸部の手術を受ける、2)救急疾患の治療を行なう、3)悪性腫瘍(癌)の治療を行なう、4)入院して検査を行なう、などです。1)当科で行なう手術は、扁桃摘出手術、副鼻腔手術、鼓膜チューブ留置手術(滲出性中耳炎)が多いです。2)救急疾患で多いのは、急性ののどの炎症(急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎など)、めまい、鼻出血、突発性難聴、顔面神経麻痺などです。急性ののどの炎症は、経過によっては気道が塞がることによる窒息や、膿瘍形成により致命的になるなど、大事に至ることがあります。めまいは、自発眼振があり安静が必要な場合や脳血管障害の可能性がある場合は、入院して安静を保ち、経過を観察する必要があります。突発性難聴は、発症から1週間以内に治療を開始するのと1週間を過ぎてから治療を開始する場合では治療効果に差が出ます。めまいを伴う場合や、聴力検査で聴力レベルの低下が著しい(重症)場合は、入院して安静・点滴治療を行なう場合もあります。4)睡眠時無呼吸症候群の精密検査は1泊2日入院で行ないます。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 59 7.69 8.95 0.00% 68.43
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 38 10.47 11.73 0.00% 64.98
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 24 2.42 4.14 0.00% 46.95
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし - - 3.16 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 8.50 - -
帯状疱疹は中枢神経合併症やウイルス血症などの重症化の虞のほか、高齢者の体幹で帯状疱疹後神経痛の合併が起きやすい患者さん、基礎疾患のある患者さんなどが入院加療の適応になります。また、顔面で眼合併症、難聴・顔面神経麻痺、四肢で運動麻痺の合併症など、発症した場合には治療後の生活に大きく制限がくわわる可能性が高いものが適応となります。急性膿皮症は創部からの感染による蜂窩織炎などが多く、時に病勢が進行して、緊急切開が必要となるケースもあります。良性腫瘍は大きさ、部位、個数、基礎疾患、年齢などで入院の適応となることも多く、特に遠方からいらした方の場合は、術後の通院などのことも含めて入院される方がいらっしゃいます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病なし 38 4.00 5.17 0.00% 74.82
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 37 8.68 7.64 0.00% 74.43
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 25 3.40 5.75 0.00% 61.77
110080xx99030x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 16 13.25 14.81 0.00% 78.49
110200xx97xxxx 前立腺肥大症等 その他の手術あり 16 4.19 8.20 12.50% 80.63
泌尿器科では、健康診断や人間ドックでPSA検査を受け、数値が高いため、前立腺癌の疑いで紹介される患者さんが増えています。泌尿器科の入院では、前立腺針生検目的で入院される患者さんが最も多いのですが、DPCの適用にはならないため、本表には載っていません。
次に多い水腎症については、ステントと呼ばれるチューブを尿管に留置することで尿の通りをよくする手術(経尿道的尿管ステント留置術)を実施しています。次に多いのが膀胱がんに対する経尿道的手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術、TUR-Bt)を受ける患者さんでした。尿道から手術用内視鏡を挿入し、病巣部を電気メスで切除する方法で、開腹手術に比べ簡便で身体的負担が少ないことが特徴となっています。3番目に多い疾患は上部尿路結石症(腎結石、尿管結石)でした。尿道から尿管鏡を尿管に挿入して結石をレーザで破砕する経尿道的尿管結石砕石術(TUL)、衝撃波で結石を破砕する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を実施しています。TULは2泊3日、ESWLは1泊2日の入院治療です。4番目に多いのが前立腺癌に対する化学療法目的での入院です。5番目に多い疾患は前立腺肥大症でした。ループ状の電気メスを装着した内視鏡を尿道内に挿入し、尿道粘膜とともに切除する経尿道的前立腺手術(TURP)を実施しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 12 14 - - 23 1 7
大腸癌 24 11 24 200 - 115 2 7
乳癌 24 29 - - - 29 1 7
肺癌 - - - - - 7 1 7
肝癌 - - - - - 7 2 5
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌、大腸癌では早期の患者さんの割合が高くなっています。これは、癌ができるだけ早期のうちに内視鏡的治療や腹腔鏡下治療といった比較的患者さんへのダメージの少ない治療を行うことによって、患者さんの負担を減らそうという試みが反映されていると考えられます。乳癌ではステージによって、手術、化学療法、ホルモン療法、放射線療法を組み合わせて、個々の患者さんにあわせた治療を行っています。肝癌でも肝切除術、血管塞栓術やラジオ波焼灼などを行っていますが、いずれのステージの患者さんも10例以下のため本表には掲載していません。肺癌では胸部外科がないこともあり、早期の患者さんは近隣の大学病院にお願いするケースが多いため、手術をしない症例を中心に診療しています。
他の癌も含めⅣ期の患者さんにも放射線療法や緩和治療など患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 25 9.20 54.00
中等症 86 13.28 87.29
重症 40 18.98 83.55
超重症 - - -
不明 - - -
重症度別にみると中等症(重症度1、2)が最も多く、全体の約55%を占めています。軽症者(重症度0)の平均年齢が54歳であるのに対し、中等症以上では78歳以上と後期高齢者が中心です。中等症以上の肺炎では若年者では喘息など、高齢者では心疾患や癌などの合併症を有することが多く、特に超重症例(重症度4、5)では他の合併疾患のために在院日数のばらつきが大きくなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 73 29.30 77.80 19.18
その他 - - - -
脳梗塞とは、脳を栄養する動脈の閉塞や狭窄によって脳に十分な血液が供給されず(脳虚血)、脳組織が酸素、または栄養の不足のために壊死、または壊死に近い状態となることをいいます。一般的に、手足が動かなくなる、呂律が悪くなる、言葉が出ないなどの症状を伴います。
脳梗塞を発症したらすぐに医療機関を受診することが多く、当院でも約9割の人が脳梗塞の症状が出現してから3日以内に受診しています。急性期脳梗塞の換算の平均年齢は約77歳で高齢者に多くみられます。点滴や内服による治療に加えてリハビリ訓練もおこなうことが多く、入院期間は1週間程度から2か月間と、後遺症の程度やそれに対するリハビリ訓練の必要度により様々です。平均すると1か月程度となっています。後遺症が続いている患者さんの一部は、社会復帰を目標としてさらなるリハビリ訓練を続けるために、リハビリ治療を専門としている病院に転院をしています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 190 0.76 2.39 0.00% 66.79
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 42 2.02 13.48 0.00% 79.33
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 38 2.68 8.92 0.00% 79.58
K654 内視鏡的消化管止血術 28 1.21 17.01 0.00% 74.17
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 22 0.23 2.95 0.00% 64.72
内科での手術は消化器内科、腎臓内科、循環器内科で行うものがあります。
内科で最も多かったのは消化器内科で行われている大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。内視鏡治療目的の2泊3日入院が典型的な症例です。
次に多いのは胆道疾患や膵臓疾患に対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術です。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。この手術は、胆石症に対する内視鏡的胆道結石除去術などの他の手術の前段階として行われることも多く、術後日数が長くなることがあります。
3番目に多いのは、血液透析が必要な患者さんのシャント・トラブルに対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。血液透析の際に血液の「送り出し口」「戻り口」である「シャント」が狭くなったり、詰まったりして安定して透析が出来ない状態になることをシャント不全と呼びます。この狭くなった部分を血管内から風船で拡張する手術です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 137 0.40 3.04 0.00% 67.64
K6335 鼠径ヘルニア手術 46 1.04 3.57 0.00% 59.94
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 43 1.05 5.02 0.00% 60.23
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 35 0.97 5.40 0.00% 55.38
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 27 2.00 4.07 0.00% 69.37
外科での手術の種類は多岐にわたりますが、最も多いのは大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術です。当院では内科でも多く行われている治療ですが、外科では、胃がんや大腸がんなどの手術前、手術後の検査の際に行うことが多いのが特徴です。
2番目に多いのは鼠径ヘルニア手術です。当院では腹腔鏡下手術も行っています。次に多いのは胆石症などの患者さんに対して行われる腹腔鏡下での胆嚢摘出術です。
このほか乳がんや胃がん、大腸がんなどの消化器がんの手術を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 69 1.29 10.07 4.35% 57.82
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 61 3.16 20.25 27.87% 75.02
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 50 1.14 21.94 0.00% 73.42
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 38 0.97 2.92 0.00% 49.87
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 37 4.27 24.11 0.00% 82.6
整形外科では大腿骨や上腕骨、前腕の骨折観血的手術が多くなっています。中でも高齢者の大腿骨近位部骨折や橈骨遠位端骨折の手術が多く、平均年齢が高くなっています。また上腕骨近位部骨折も同様に高齢者に多い外傷の一つで、骨折観血的手術が行われています。大腿骨近位部骨折では手術後のリハビリテーションのため、転院率も高くなっています。手舟状骨や下腿骨の骨折は、交通外傷やスポーツよる若年者に多く、そのため平均年齢を下げています。前腕骨や手舟状骨の骨折では術後早期に歩行が可能なため、入院期間を短縮しています。
3番目に多い手術は人工関節置換術で、人工膝関節と人工股関節があります。やはり高齢者に多い疾患なため、平均年齢は高く入院期間も長くなっています。ただリハビリテーションは入院中に終了できることも多く、ほとんど転院せずに自宅へ帰ることが出来ます。
4番目は前腕骨折や下腿骨折の手術の際に挿入した金属を抜く手術です。比較的若年者では抜くことが必要なため、この手術が多くなっています。
5番目は股関節や肩関節の人工骨頭挿入術です。これは大腿骨近位部骨折や上腕骨近位部骨折の際に、観血的骨接合手術ができない時に行われるものです。高齢者がほとんどで平均年齢は最も高くなっています。術後のリハビリテーションが長期間必要なため、入院期間も長くなっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 14 0.36 12.14 7.14% 77.5
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 - - - - -
K181-4 迷走神経刺激装置植込術 - - - - -
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
昨年と同様に慢性硬膜下血腫手術が最多でした。また、脳動脈瘤治療(頸部クリッピング術、コイル塞栓術)、微小血管減圧術、てんかん手術(迷走神経刺激装置植込手術)、脳腫瘍摘出術、頸動脈ステント留置術なども行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 77 4.22 8.90 0.00% 33.03
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 69 1.74 4.19 0.00% 41.91
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 63 1.00 4.06 0.00% 45.98
K888-22 卵管全摘除術、卵管腫瘤全摘除術、子宮卵管留血腫手術(両側) 腹腔鏡によるもの 49 0.98 4.10 0.00% 45.14
K8862 子宮附属器癒着剥離術(両側)(腹腔鏡) 42 1.31 4.26 0.00% 41.33
産婦人科手術で最も多いのは予定の(選択的)帝王切開になります。選択的帝王切開は手術前日に入院します。術後は順調な経過の場合9日目に退院します。次いで多いのは卵巣のう腫などに対して腹腔鏡で行う手術、子宮筋腫などに対し腹腔鏡で子宮の全摘出を行う手術の入院などとなります。腹腔鏡は腹部に大きな切開を加える開腹手術と異なり、小さな穴だけあけて行う手術なので術後の痛みが軽く、術後回復が早く早期の退院・社会復帰が見込めます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 182 0.01 1.03 0.00% 77.32
K279 硝子体切除術 - - - - -
K274 前房、虹彩内異物除去術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
白内障に対する手術である水晶体再建術が集計対象手術件数の9割以上を占めます。
本指標には表示されていませんが、入院せずに外来で白内障手術を行う日帰り手術も施行しておりますが、ご高齢の方には入院手術を勧めています。
また、当院では加齢黄斑変性や病的近視における脈絡膜新生血管の治療としてVEGF(血管内皮細胞増殖因子)阻害剤の硝子体内注射、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の治療としてVEGF阻害剤や副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の硝子体内注射を行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 22 1.00 5.24 0.00% 27.10
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 4.92 0.00% 59.50
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
当科で行なう手術でもっとも多いのは、扁桃摘出手術です。大人では、習慣性扁桃炎(1年間に3〜4回以上急性扁桃炎に罹る)が扁桃摘出手術の対象となります。お子さんでは、睡眠中の呼吸障害(いびき・無呼吸・睡眠中に苦しくて目が覚めるなど)が手術の対象となり、アデノイドと口蓋扁桃を切除します。次に多い手術は、慢性副鼻腔炎・副鼻腔真菌症・副鼻腔腫瘍などに対する内視鏡下副鼻腔手術です。数十年前までとは手術法が変わり、最近では内視鏡を用いて鼻の孔から手術を行なうようになり、患者さんの負担も軽くなりました。お子さんに多い滲出性中耳炎に対する手術(鼓膜チューブ留置手術、アデノイド切除手術)も多いです。その他、頸部の手術(耳下腺・顎下腺、甲状腺、リンパ節)も行なっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6センチメートル以上12センチメートル未満) - - - - -
皮膚科では入院を必要とする手術は、①術後出血や二次感染の虞が高い患者さん(部位、個数、腫瘍の大きさ、基礎疾患、年齢など)、②悪性腫瘍で切除が必要な患者さんの場合になります。
①には足底の腫瘍、頭皮内の大きさは2㎝以下でも、術後の出血およびそれにともなう二次感染のリスクが高くなることが多く、特に医療圏が当院よりも半径10㎞以上の比較的遠方からの紹介患者さんの場合には、通院も困難なため、入院治療を選択される場合が多いのが実際です。また、夏季は汗をかきやすく創部の治癒が悪いこともあり、入院手術の率が多くなります。脂肪腫など比較的大型で深部に腫瘍があるものも、しばしば全身麻酔を含めた手術になるので、入院の適応になります。
②は有棘細胞癌、基底細胞癌などの癌腫の手術が主なものです。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 83 0.34 4.14 0.00% 68.46
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 55 0.75 7.33 0.00% 72.09
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 45 0.33 2.82 0.00% 72.13
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 32 0.22 1.00 0.00% 57.62
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 26 0.77 9.31 0.00% 78.67
泌尿器科で最も多い手術は経尿道的尿管ステント留置術、次いで経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBt)でした。切除鏡を尿道から膀胱に挿入して腫瘍を切除します。手術後に抗がん剤を膀胱内に注入し、治癒率の向上を補助しています。7日間程度の入院です。次に多い手術は、経尿道的ステント抜去術でした。尿管閉塞・狭窄症に対して尿管ステントを留置します。尿管閉塞の原因としては、尿管結石や腫瘍などです。2泊3日の入院治療です。 4番目に多い手術は衝撃波で上部尿路結石症(腎結石、尿管結石)を破砕する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)でした。でした。ESWLは1泊2日の入院治療となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 14 0.22%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 44 0.68%
異なる 14 0.22%
 当院の敗血症症例は、入院以前に糖尿病や慢性腎臓病、悪性腫瘍、コントロール不良な気管支喘息などの基礎疾患があり、免疫が低下している症例が多くみられました。細菌性肺炎や尿路感染症などの基礎疾患を契機に入院し、敗血症に至った症例は14例(請求率0.22%)でした。
 手術・処置等の合併症は入院契機となった傷病名と医療資源を最も投入した病名が同一の症例は44例(請求率0.68%)異なるものは14例でした。内訳としては手術後の感染や、透析患者さんが多いことからブラッドアクセス(シャント)やCAPDに関係する症例が主となっています。また、急性の全身性かつ重度なアレルギー反応の一つであるアナフィラキシーなどもこのDPCに入りますが、適正に投与された薬剤に対するアレルギーを治療したものであり、合併症というタイトルとは本来そぐわないと考えます。

 合併症がないことは理想ですが、完全には実現できていないのが現状です。術前には十分な準備を行うとともに、患者様、ご家族様にはご納得いただける説明、細心の手術・処置を心がけております。手術や処置にともなう合併症をゼロとすることを目標とし日々切磋してまいります。
更新履歴
2018/9/27
平成29年度 稲城市立病院 病院指標を公開いたしました。